9月16日(土)より開催の料理教室(全6回コース)の第5回目が1月20日(土) 芸術学園幼稚園にて行なわれました。
今回を含め残り2回となった川上さんの料理教室。参加者は料理教室で学んだ事や気づいた事を日々の生活に取り入れ、感覚に落とし込み、食を通じて自身を見つめなおす機会となっているように感じています。また、体調を崩しやすいこの時期ですが、多くの参加者から料理教室で学んだ事で体調を崩し難くなったという声も出ています。
(写真は試食の玄米、黒ゴマ塩、食養ひじき、食養きんぴら、たくあん、小松菜の和え物)
― 参加者から ―
♪これまでの感想♪
・年末年始食生活が乱れましたが玄米を食べて小豆かぼちゃを取り入れることで、食も心も安定してきました。体調が戻る感覚が少しずつ分かってきて、以前にない感覚です。「戻る」というポイントが分かってきて嬉しいです。実際に体で分かることで、知っただけでは身につかないことも分かりました。
・年明け風邪を引きました(寒い風邪でした)。年末年始とお楽しみで甘い物を多く摂っていた事を思い出しました。料理教室の内容を思い返し、甘い物で体が冷えて免疫も下がり、風邪を引いたのではないかと腑に落ちました。小豆かぼちゃを食べる事で甘い物を欲しいとは思わなくなりました。
・梅醤油番茶を飲み始めて、のどが痛い、頭が痛い、咳がでるという冬独特の症状が全くなくなり驚いています。風邪のような症状には梅醤油番茶が良い事を体感しました。
・前回習った梅醤油番茶を家で作っています。子どもが風邪を引きかけたときに自ら「梅醤油番茶を飲む!」と言ってきます。おかげさまで風邪を引いていないです。
・手当ての生姜湿布を夫と行ないました。私のタオルが冷めるのが早く、体が冷えている事を知りました。夫のタオルはなかなか冷めず、血行が良くなり、生姜湿布の効果を感じていました。また、頭痛もなくなり、この様なやり方が体には優しく効果もあることを感じる事が出来ました。頭痛薬などの薬を使用せず、痛みがなくなり嬉しいです。また、体も温まったおかげか気分も良くなったと喜んでいました。
・玄米を習ってから続けられています。妊婦検診があるので年末年始も玄米をしっかり食べました。糖が出やすい体質ですが、玄米だと検診結果では糖が出ず、子どもは元気に育ち自分は太らないという、とても嬉しい効果を感じています。
・これまで習った事が全て順調です。また、自分で作るのも楽しく、とても良い感じです。食べるのも美味しく頂き、たくさん食べてお通じも良い状態です。毎年引いていた風邪も今のところ引いていません。また、お姑さんに作った物を持って行き、喜ばれてお姑さんと仲が良くなりました。食べる物で体と心に変化が出てくると同時に人間関係にも変化が出てきたことに驚いています。
♪料理教室で大切にしていること!!(4つの大事なこと)♪
- 【土地のもの・季節のもの】大原則
- 【主食と副食の割合】穀物主義 歯の割合
- 【陰陽の調和をはかる】皮、アク、調理法(全体食)
- 【噛む】←これが4つの中で1番重要
♪今回の内容♪
第5回「食養生…食べて健康になること、自然に病気が良くなること、食養ひじきの作り方」
・食養ひじきとは
ひじきの育つ環境、特性、体のどのような部分に効果が期待できるかということを踏まえて作られ、健康維持につながるものをいいます。通常の惣菜ひじきとは異なり、生ひじきではなく、自然乾燥の長ひじきを用います。
・ひじきとは
ひじきが育っている環境は潮間帯といって、満潮線と干潮線の間の陸上になったり海中になったりする場所です。潮の満ち引きを繰り返す場所で育つことから、伸びたり縮んだりを繰り返しています。こういった環境で育つひじきは体の(心臓や血管などの)伸び縮みする箇所に良いと言い伝えられています。また、産前産後には是非食べたい食べ物です。
さらに、ミネラルが豊富な理由は日本の土地環境にあります。日本はヨーロッパと異なり、陸から海が急こう配で近く、雨が降り山から雨水が海へと流れる際にミネラルも同時に流れる環境にあります。このような環境から日本は海辺にミネラルが溜まり、ひじきや海苔などがミネラルを吸収します。ですから、戻し汁はミネラルの宝庫となります。
― 参加者から ―
♪今回の感想♪
・ひじきの話から海、環境(ひじきが生えている場所や日本の環境など)の話にまで発展したので、とても奥が深くて勉強になりました。
・食養ひじきがどのようなものか楽しみにしてきました。普段作っているひじきの煮物と全く違い、シンプルな材料と丁寧な作り方で楽しく勉強させていただきました。自分で作ってみるのが楽しみです。
・食用ひじきを食べる際、元気な人は一箸で良く、毎日少しずつ食べるだけで血管が丈夫になりそうだと思い、早速実践したいと思いました。
・試食中に娘に「玄米と白ご飯どっちが好き?」と聞くと、玄米と言っていました。これからの育ちが楽しみです。
・父の血圧が高く、母が困っているので作ってあげようと思いました。どのような変化があるか楽しみです。
・日々、反省する事が多いですが自責しないようにしようと思うと同時に自分が出来る事を一つずつやって行こうと思いました。
・これまでの料理教室で習ったことをすべて取り入れることは難しいですが、一つだけ自分が出来る事を続けていくというスタンスをきちんと持続して行こうかなと思いました。
・一時間だけ煮たひじきと2時間以上煮たひじきでは全く味が違っていたので驚きました。
・今まで塩分は苦手で甘い物ばかり好んでいました。料理教室に通いだし、習ったことを少しずつ実践して食事が変わってくると好みも変わってきたことを実感しています。
♪最後に♪
毎回の内容は参加者にとって新たな発見と気付きを与えています。あまりの学びの多さに、気がついたら全てが中途半端になっているようで気持ちが落ち込む事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういった方に万利子さんは『何でもいいからできることを一つ続ける。色々と良い物はあるが、大事なことは自分が今いる位置からちょっと良くなる事をやれば良い。例えば「自然食が良いから」と食材から調味料、道具を用意して作る。しかし、そのことで疲れてしまい、翌日から三日間外食というようなことになると本末転倒。そしたら、まず家で作る事からはじめる。家で作り家族みんなで食べられる環境を作る。そこから広げていけば良い。』と参加者にお話されました。大切な事は良いことが続く事。そして、今の自分の位置を把握する事ではないかと思います。料理教室の回数を重ねるごとに質問の回数も多くなり、その質問が他の参加者の新たな発見へと繋がり、非常に活発な料理教室となっています。最終回の次回は2月17日(土)芸術学園幼稚園3F「離乳食…風邪をひいたとき、お腹を壊したとき、玄米クリームの作り方」試食は玄米クリームとごま塩です。