9月16日(土)より開催の料理教室(全6回コース)の第6回目が2月20日(土) 芸術学園幼稚園にて行なわれました。今回で第一期生の料理教室は最後となりました。第5回の料理教室を終え、参加者の中からは「まだまだこのメンバーで学びたい」「このメンバーでこれからもなんらかのつながりを持ちたい」という声がありました。学びの場だけではなく、参加者同士の繋がりも生みだされる料理教室となっています。
(写真は試食の玄米クリーム、おやき、たくあん)
♪第6回目の内容♪
「離乳食…風邪をひいたとき、お腹を壊したとき、玄米クリームの作り方」
【玄米クリームとは】
病気で固形の物を食べるのが困難な人や風邪等、体調が優れないときに食すると回復に効果がある。
また、離乳食として食することで乳児の成長にも影響がある。
【食養の極意】
・「続けられる」ということ。失敗しても再チャレンジ(他のことにも適用できる)
・具合が悪いときはタイトな食生活(食べ過ぎない、好きな物は控えるなど)
・「あれをしてはいけない」「これをしたほうがいい」というより昔ながらの知恵、伝統食に立ち返る。(発酵食品)
・感じること(温かい、寒い、痛い、ポカポカする、心地よい、違和感がある、ゾクゾク、ズキズキなど)と調子の良し悪しが連動する
・やめないこと。(一人では難しい。繋がり、支え合い)
【忘れてはならないこと】・・・料理教室で大切にしていること
(土地のもの・季節のもの)大原則
(主食と副食の割合)穀物主義 歯の割合
(陰陽の調和をはかる)皮、アク、調理法(全体食)
(噛む)←これが4つの中で1番重要
♪玄米クリームを作っていきます♪
・みなさん真剣に聞いています
・3時間圧力鍋で炊いた玄米
・すり鉢ですります(冷めないように素早くすることがポイント)
・すり鉢ですった玄米を絞ります(熱々で絞ります)
教室内は参加者の「熱い!熱い!」という声が広がると同時に楽しそうな笑い声や気合の入った声が教室内に飛び交いました。
・極限まで絞ります
・極限まで絞った玄米はおやきにして食べれます
・絞ったトロトロ玄米を火にかけて玄米クリームの出来上がり
注意:すり鉢ですった玄米を絞る際はかなり熱いため、ボールに水を入れて火傷をしないようにしてください。
♪参加者の声♪
・子どもが病気の時に玄米クリームのレトルトを食べさせましたが食べてくれず、味見をすると美味しいと思いませんでした。今回の手作りの玄米クリームは口の中でサラサラになり、しみわたる感じがあり、とても美味しかった。
・玄米クリームですが美味しくて、また食べたいと思ったのですが、今は作る自信がなくレトルトを買って食べたいと思います。以前だと「何が何でも手作りでないといけない」という考え方でしたが、「出来る事から一つずつ」という考え方に料理教室を通じて変わってきました。レトルトから手作りに変わる日が近いようにも感じます。
・梅醤油番茶は風邪などの予防に良いと聞いていて学びたいと思っていましたが休んでしまったので、他の参加者から教えてもらいました。体の内側からポカポカしてきて心も体も温まりました。梅醤油番茶やこれまで学んできた内容のおかげか、この冬はまだ風邪を引いていません(家族も含めて)。また、例年とは違い、体の内側から温もりを感じ、「食でここまで変化があるのか」と実感しています。体が冷える食事をしていたことに気付きました。
・料理教室に通い大きく3点の変化がありました。1点目は通う前から気になっていた水道水の事で料理教室に通ったことがキッカケで浄水器を買うということが出来た(行動することが出来た)。2点目は玄米が食卓に並ぶようになり、たまに白米を出すが子どもが「玄米のほうが良い」と言うようになった。3点目が買い物をするときは食材の陰陽を考えたり、産地を気にするようになりました。
・毎回、川上先生のお話を聞くたびに心と体が変わっていくことを実感しています。失敗しても1からやり直して続けていくことの大切さを、体験することで身につきました。
・子どもが小学校へ入学してからの給食が気になり、漠然とした不安がありましたが、料理教室で「できる事から少しずつ勉強し、実践」と学んだので、少し不安が和らぎました。
・料理教室に参加させていただき、学んだことや経験したことを通じて「何かしたい!」「この経験を活かしたい!」と思うようになりました。どんな形になるか分かりませんが、必ずこの経験を活かしたいと思います。
・この半年で我が家の食卓は大きく変化し、私も含め家族が健康になっていきました。
・料理教室に申し込んだときはマクロビオティックや川上先生のことについて知らない状態で、「毎回参加出来るだろうか?」と不安でしたが幼稚園の存在と先生のお人柄のおかげで1回も休まず楽しく参加できました。料理の事だけではなく生きていく上で大切な事もたくさん教えていただけて有難く思っています。
・この料理教室では1人で本を見て作ったのとは一味違う(ただ作り方を教えていただくだけでない)体験ができたたり、経験談が聞けたり、試食が出来たので貴重な時間でした。神経質になると続けられなくなるので、学んだことを細く長く続けて行きたいです。食べる物で体や性格が変わることを実感しました。
♪最後に♪
半年間の料理教室を終え、参加者の様々な変化を見てきました。体調の変化や食に対する捉え方、人間関係の変化など、食を通じて様々な気づきとたくさんの学びがありました。たくさんの変化が生まれたのは料理教室の内容が「知識を学ぶ」ではなく「体験として学ぶ」ことにあったからではないかと思います。そして、変化があるから次もチャレンジしようという気持ちが生まれ、好循環が生まれたように思いました。また、失敗をしても、失敗したことが活かされる(他の人の参考にもなる)など、実践したこと全てが良い影響を生み出すことを多くの参加者は感じたのではないでしょうか。それと同時に生まれた参加者同士の繋がり。経験や気付きを分かち合うことで支え合いが生まれたように感じます。
第一期生の料理教室は今回が最後でしたが、多くの方が今後も何かしら集まれる機会をもちたいという意見があり、参加者の中の4名の方を中心として、今回の料理教室の経験をさらに深めていく事になりました。
今後の料理教室の予定ですが6月から12月(8月はお休み)の各月1回の計6回コースを予定しております。次回も様々な変化が期待できそうです。多くの参加、お待ちしております。