食育だより

24 2016.11

なぜ、無農薬の玄米和食なのか?

 前回は、なぜ、やまもも学園は食育に取り組んだのか?をご紹介しました。今回は、なぜ、昨年4月より無農薬の玄米和食に切り替えたのかについて書かせていただきます。
 
 食育の取り組みがスタートする前から、子育て支援事業や教職員研修のテーマに「食育」を取り入れ、講演会や研修会を行ってきました。食育の取り組みのきっかけとなった長野県真田町の元教育長大塚貢先生、大分県臼杵市の有機農業赤峰勝人さん、ナチュラルハーモニーの河名秀郎代表、奇跡のりんごで有名になった自然栽培農家木村秋則氏、福岡県の高取保育園の西福江園長先生。
 
 最終決断したのは高取保育園を見学させていただき、玄米を毎回一口目を100回噛む実践を見せていただいた時でした。玄米は食べ方によっては体調を悪くするという情報もあり、当初は七分づきからスタートし、5分づきへと切り替えていきました。現在は乳児と年少組は五分づき、年中組と年長組は玄米に切り替えました。
 
 高取保育園の西園長先生から1歳児はおともだちをたたいたり、おもちゃをうばい取ったりと理性のきかない年齢で保育士さんがいつも保護者へあやまっていたそうです。そこでいろいろと保育の工夫をしましたが、どれも効果がでませんでした。ところが乳児から玄米食に切り替えたところ効果があり、それ以来玄米食を続けられています。
今後はやまもも学園も乳児からの玄米和食目指していきます。



21 2016.9

やまもも学園がなぜ食育に取り組んだのか?

 学校法人やまもも学園は平成7年に桜井幼稚園を高知新聞社から、翌平成8年には芸術学園も龍馬学園に経営が変わりました。平成19年に法人名を学校法人桜井幼稚園か学校法人やまもも学園に変更し現在に至っています。
二つの幼稚園(桜井幼稚園・芸術学園幼稚園)はそれぞれ園舎・園庭の広さ、園児数や教育内容も異なり、なにか共通で取り組めるものがないかと考えていた平成21年5月9日(土)に高知会館にて「食改善で蘇る子ども達の心と体」と題して長野県真田町元教育長大塚貢先生の講演会がありました。大塚先生は荒れた中学校の給食を地元のお米や野菜、頭からしっぽまでまるごとの魚中心に変え、非行が0、学力アップの偉業を成し遂げられました。
この講演を聴き、「よし、中学校でこんなに早く結果がでるなら、幼児期から取り組みたい!」と決意しました。

下記は平成27年7月30日に神奈川県で開催された大塚貢先生の講演会へ参加した時の写真です。


 「幼稚園の給食を変えよう!」と当時給食のお弁当を委託していました千松さんに相談に行きましたが、食材の調達とコストの問題で無理だと言われました。
理想の給食を提供するためには自園に調理室をつくるしかないと判断し、どうすれば実現できるかを常に考えていたところへ高知県教育委員会幼保支援課から私立幼稚園が幼保連携型認定こども園へ移行する際に3/4の施設補助があることを入手しました。
 「これだ!」と思いすぐに所管の高知市へ出向き幼保連携型認定こども園へ移行したいと申し出ましたが、当時の高知市は新たに保育所を認可しない方針だと突き放されました。やっぱりダメかと落胆していた時に中高の同級生で美容室のY社長から多店舗展開している美容室で組合を設立したので従業員対象の日祝開所の保育所をつくりたいとの情報をもらいました。そういえば、高知市議会議員の時にY社長からの情報をもとに議会で「日祝開所の保育園を!」と個人質問をさせてもらったがその後も進んでないことが分かりました。
 そこで、美容組合や旅館組合の方と一緒に岡﨑市長へ陳情に行き、平成22年11月に桜井幼稚園へ0,1,,2歳の保育室と念願の給食調理室が完成し、12月から桜井幼稚園が自園で調理する給食へ移行しました。平成23年9月21日より芸術学園幼稚園も千松さんのお弁当給食から桜井幼稚園の調理室でつくったお弁当給食へ、平成27年4月からは現在の新館3階の調理室でつくった給食へ移行し現在に至っています。